「乾燥」
それはお肌の大敵。
のどの大敵。
人類の、いや生命体全般の敵です!(たぶん)
約1年間通った中医学研修塾の授業では、
「老化とは乾燥への過程である」
という、衝撃のワードにも出会いました。
(早めのタイトル回収!)
古代ギリシャの哲学者アリストテレスの言葉 だそうです。
中国じゃないんだ、って感じですが、真理は世界共通ですよね
年齢を重ねると、人間の水分量は減っていきます。
ぷるぷるツヤツヤの赤ちゃんから、徐々に、カサカサになっていくわけです..
東洋医学的に言うと、年齢を重ねることで「陰虚(いんきょ)」になっていきます。
「陰=うるおい」と思ってください。
つまり陰虚とは、うるおい不足のこと。
うるおいが不足すると、身体の余分な熱を鎮めることができず、
ほてりやのぼせが起こることもあります。更年期症状としてよく聞きますよね。
うるおい不足なら水分補給が足りないの?と思われるかもしれません。
だがしかし。
残念ながら、水を飲めばそれが「陰」になってくれるというような単純な話ではないのです。
うるおいは必要ですが、余分な水が溜まるのはよくないです。
体内に、ジメジメした湿気や、ドロドロのヘドロが、溜まるのを想像してみてください…
なので毎日水2L飲む!というのは、水を貯めこみやすいタイプの人には合わないので注意です。
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話を老化に戻すと、「老化曲線」という、ちょっといやな曲線があります。
老化って、字面的にもなんかテンション下がりますよね。エイジング曲線と呼びましょう。
女性の体は7年ごとに変化する、というのを聞いたことがあるかもしれません。
(男性は8年ごと)(昔CMでやってましたよね)
身体の機能や性機能は、女性は28才(男性は35才)をピークに下がっていきます。
これは女性ホルモンの分泌量と相関しています!
そしてこれは自然の摂理であり、逆らえないもの。逆らう必要もないものです。
なので、「年齢とともに体が変化するのは当たり前」と受け入れたうえで、
なるべく曲線の下降をゆるやかに、気持ちよく過ごすことを目指すほうが
自然体でいいのでは?(急降下すると体がついていけなくてきつい!)
つまりアンチエイジングより、スローエイジング!
私も、「妙に若く見えるおばあさん」より、
「たしかにおばあさんだけど素敵なおばあさん」になりたいです!
このニュアンス伝わるでしょうか。
冒頭いきなり敵視した「乾燥」ですが、敵がいれば味方もいるもの!
年齢とともに減ってしまう「うるおい=陰」を、漢方で補うことができます。
そんな「スローエイジングうるおい漢方」についても、またご紹介しようと思います。
(ネーミングはなるべくそれまでに変えたいところです..)
written by 宮本麻衣