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五行学説 心(しん)のこと

五行学説って何のこと?

あ、占いか何か?

占いにも関係しそうですが、ここでは中医学の話です。

 

「木・火・土・金・水」(もく・か・ど・こん・すい)

私たちの体を含めた自然界に存在する物質や現象を

特性に合わせ、この5つに分類しています。

私たちの体でも「肝・心・脾・肺・腎」や「目・舌・口・鼻・耳」などを始めとする多くのものが、この5つに分類されています。

 

「五行学説」とは中医学の基礎となる考え方で、哲学なんですよね。

シンプルでいてかなり奥深いんです。

それぞれがどのように影響し合うか、というのも決められています。

何千年も前の人類の知恵、恐るべしなのです。

 

今回は「心」(しん)について。

「心」は「火」に属し、このグループは燃え上がる性質を持ちます。

他にも「舌」が、色では「赤」が同じグループ。

 

これを知った時、ひとつの謎が解けました。

 

もうかなり前なのですが、

家族の病気で共倒れ寸前だった頃、

舌先が赤くなり、ピリピリとした痛みと違和感を感じていたのです。

 

病院を受診しても解決策がなく、

そして、いつの間にか気にならなくなり、すっかり忘れ去った出来事になっていました。

それを思い出したのです。

 

今回調べたところ「舌痛症」というのがあり、

原因はストレス以外にも色々あると書かれていますが、

正確な原因はわかっていないようです。

 

私に限って言えば、

これからどう生きていくか、経済的にも精神的にも辛い日々で、

相当なストレスが続いていました。

 

「五行学説」に当てはまると、

「舌」は「心」「赤」「火(熱)」と関連し、

中医学的には、全てが繋がっていたのです。

 

もう少し詳しく書くと、

ストレスで気(エネルギー)の流れが滞り、

ぎゅっと圧縮されることで熱をもち、やがて火と変わっていきます。

こうして体内に蓄えられた火(熱)は上へとあがるのです。

心の火(熱)は、関連する舌へも影響を及ぼします。

私の舌が、赤くピリピリと痛んだのはこのためだったと思います。

他にもこの熱が、同じグループにある小腸へ影響を及ぼすこともあり、

その場合、尿が出にくくなったり排尿痛が出たりという症状として現れることも考えられます。

何千年も前から、経験則の中でこのような関連付けがされていたなんて不思議ですよね。

 

中医学的なアプローチを知っていれば解決策があったのにな、と思った出来事なのでした。

 

※記載したのはひとつのパターンであり、全ての人に該当するものではありません。

 

written by 宮本圭子

 

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